ジョージア
2021/07/28
2024/01/02
ジョージアはビザなしで360日滞在でき、特別な許可を必要とせず現地で労働ができる国として有名ですが、リモートワーカー向けの特別ビザ、Remotely from Georgiaが新設されました
Remotely from Georgiaは無くなりましたが、元々ビザなしで365日の滞在が可能かつ、事業も起こせますので特に変わった点はありません
ロシアによるウクライナ進行の影響で、賃料や物資が値上がり中なのでお気を付けください
ジョージアの所得税は20%ですが、年間500,000GEL(約1,750万円)の所得には1%の税金しか課されません(要申請)
会計士と契約する必要もなく、専用のWebサイトにログインして前月の収入(経費控除なし)に対し税金をカードで支払うだけとなります
しかも500,000GELを超えた場合でも3%という低所得税が適応されます
他国では盲点となる社会保障の負担も居住者は4%(非居住者は0%)ですのでかなりの節約が可能です
とはいえ、日本を含む多くの方はビザなしで365日の滞在が可能で就業等の規制がありませんので、このビザを取得して入国する理由は見当たりません
マイクロビジネスステータス
ジョージアにて年間売り上げが30,000GEL未満(約105万円)の場合、税金の支払いはありません
報告年の翌年の3月31日までに申告して税金を支払う必要があります
スモールビジネスステータス
ジョージアにて年間売り上げが30,000~500,000GEL未満(約1,750万円)までの場合は総売り上げに対し1%の税金が必要となります
500,000GELを超えた場合は税率が3%となります
経費計上が不可なので、PCでサービスを行っている方やコンサルティングなど、経費が不要な仕事の場合は良いシステムです
こちらのステータスは毎月15日までに税を申告して支払う必要があります
※総収入(売上高)が2年連続で500,000 GELを超えると、中小企業のステータスは取り消されます
要注意事項
ジョージアは領土課税となっており海外所得は非課税です
これを【ジョージアからリモートで海外の仕事をすれば非課税になる】と思っている方が結構な割合でいらっしゃいます
しかしこれは誤りです
いろんなwebで間違った情報が紹介されているのも大きな要因です
ジョージア内で作業をしていた場合は、ジョージア源泉となりますので課税対象となります
つまり、ジョージアに年間183日居住して税務上の居住者になり、ジョージア国外で所得を得ればジョージアでは非課税ということになります。が、他の国では課税対象になりますので注意してください
社会保障税
先述しているように、ジョージアでは簡単に個人事業を設立でき、日本よりも低い税率は魅力的です
所得税率だけに目が行きがちですが、個人事業主には売り上げ高に対して4%の社会保障税が課税されますので実質は4~24%の税金となります
ちなみに法人の場合は雇用主が2%、雇用者が2%の拠出となります
申請について
ジョージアは滞在して183日経過すると自動的に税務上の居住者となります
この税務上の居住者とは実際に住んでいる居住場所とは意味合いが異なります
もし違いを知りたい場合はググるか連絡をください
申請が承認された翌月から上記の税率が適用されますので、できるだけ早く申請することをお勧めします
ステータスが自動的に付与される訳ではない事に注意してください
申請しない場合は税率が20%と高額になります
詳しくはこちらを読んでください
一時滞在の申し込み
- オンラインで申請書を提出します
- 過去12ヶ月の最低月収がUS$2,000(約21万円)または銀行口座にUS$2.4万あればOK
- 最低6か月の健康/旅行保険が必要
- 家族やパートナ-がいる場合は1つの申請で全員分カバーできます
10日以内に返答があり、承認された場合でもすぐに入国の必要はないとの事
また、最低180日の滞在となっていますが、途中で出国するのもOKとの事です
費用
無料で申請することができます
現地の保険会社
- GPI
ベーシックな保険は月額GEL10(約370円) - IMEDI
ベーシックな保険は月額GEL12(約450円) - UNISON
ベーシックな保険は月額GEL35(約1,300円) - Ardi
ベーシックな保険は月額GEL33(約1,200円)だと思いますがSMSの問題で先に進めず - EUROINS
保険はあるようですが価格表が見つからず - ALPHA
個人用健康保険の箇所が見つからず
総評
社会保障ですが、健康保険を現地のもの、年金は日本の国民年金を任意拠出(ジョージアは日本と社会保障協定を結んでいません)する事でなんとかなりそうです
所得税が低いのもかなり魅力的
法人を設立しても配当するまで20%の所得税が課されないので内部留保や再投資するなら実質非課税なのはポイントが高いです
英語である程度なんとかなるとはいえ、ジョージア語を覚えないといけないこと、第三国を相手にするようなビジネスモデルを確立しないと稼げない
断水や停電が頻繁にあるのもマイナスポイントで、日本と同じようなインフラ条件での暮らしを求める方は正直厳しいと思います